胃の症状がある方は勿論、症状がない方も胃がん検診などでの胃カメラ検査は是非受けましょう。そして慢性胃炎と言われた方はピロリ菌の検査を受けることをお勧めします。
なぜなら胃癌は予防できる可能性がある癌だからです。
胃癌の主なリスクにピロリ菌感染があります。
昔は胃潰瘍や早期胃癌治療後など病気を患った人しかピロリ菌の治療は保険適応がなかったのですが、2013年よりピロリ菌感染性胃炎の治療が保険診療で出来るようになっています。なので10年以上胃カメラをした事がない人は是非検査を受けて頂きたいと思います。胃カメラでピロリ菌感染が疑われていても2013年以前は保険適応がなかったためピロリ菌が治療されていないという可能性があるからです。
また、50歳以上ではピロリ菌感染率は40%以上と言われています(※ 厚生労働省資料「ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について」より (2014年時点))。知らないうちにピロリ菌に感染している人、相当多いと思います。
ピロリ菌は1週間の飲み薬の内服で約9割が治ってしまいます。
1週間の飲み薬で将来的な胃癌が予防できる。これって凄いと思いませんか?
ピロリ菌治療は胃カメラ検査を受けている事が前提になっています。1週間の飲み薬で将来的な胃癌が予防できる。これって凄いと思いませんか?
なのでまずは胃カメラ検査を受けましょう。
※ピロリ菌除菌後胃癌・ピロリ菌陰性胃癌というものもあり、除菌だけで100%予防できるわけではありませんので、治療歴がある人、ピロリ菌がいない人も時々は胃カメラを受ける事をお勧めします。
これからもこのように時々コラムや石田病院の日常などをブログに載せようと思うのでご覧頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。