外来をしていると、「テレビで帯状疱疹ワクチンについて見たのですけど」等というお話を患者さんから聞く機会が何度かありましたので、今回は帯状疱疹ワクチンについて少しご紹介させて頂こうと思います。
帯状疱疹は、小児期に感染した後体内に潜んでいる帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症するといわれ、80歳までに3人に1人が発症するとも言われています。発症すると皮疹が出現し、治った後も神経痛などの後遺症を残す方もおいでます。
現在使用可能なワクチンは2種類あります。
①生ワクチン
以前よりあるワクチンで1回接種
費用:安い
予防効果:約50-60%程度
持続期間:5年程度
②不活化ワクチン (= 2020年より発売となった新しいワクチン(シングリックス))
2回の接種が必要
費用:①の生ワクチンより高価
予防効果:約90%以上の
持続期間:9年以上
帯状疱疹の予防接種の対象者は50歳以上となります。
自治体によっては補助金を出している自治体もあります(金沢市はなし、かほく市在住の方は補助金があります)。
質問があった際には、上記の通り効果が高い②のワクチンをお勧めさせて頂いています。
帯状疱疹は発症し、後遺症が残ってしまった方はかなり強い痛みを残す事があります。
50歳以上の方は予防接種もご検討下さい。
当院でも注射可能ですので、ご希望の際にはご連絡いただければと思います。
石田病院 副院長 石田晃介
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